今週のEconomistに出ていた米国大学の中国進出と難しさについての記事が面白かったので、シェアしておきます。世界のトップ大学は海外展開を加速していて、アジア(=中国)への進出は各校にとっての大きな課題です。このあたりの大学の国際展開については、大学ランキングを作っているUS Newsの編集者だったBen WidavskyがThe Great Brain Race: How Global Universities Are Reshaping the World という本の中で書いているので、興味がある方は読んでみてください。
私自身、ハーバードで博士号を取りましたが、自然科学系は今や中国人、韓国人、インド人しかいないのが現状で、米国のトップ大学でも活躍できる優秀な学生が多くいる(=学生獲得のマーケットとして魅力的)ということは事実だと思います。一方で、学術に対する倫理認識が薄く、盗作やカンニングが横行する中国の大学の現状に、中国進出することを躊躇う大学も出てきています。Yaleと北京大学が学部教育のプログラムをキャンセルしたことが、Economistの記事でも例として使われています。
アジアへの重心移動は世界的なトレンドで、こうした中国進出において米国大学が直面した課題は日本の大学がアジアのハブとして機能するにはチャンスだと思っています。また、厳しい受験と強固な初等中等教育を経て入学する日本の大学生の基礎学力レベルは、中韓印とまだ肩を並べられるレベルだと思うので、海外へのチャネル、教員の教育への意識、学生の学習への意欲さえ改善されれば、日本の大学にもチャンスは多くあります。そのうち、このことについて私自身が思っていることも書ければと思いますが、鍵はグローバル競争をきちんと理解することだと思います。関連することとして、安西前慶應義塾長が書かれていた記事「学生の主体性伸ばせ」はご尤もな指摘ですので、こちらもリンクしておきます。
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