Thursday, January 17, 2013

ベンチャーの資金調達。

ベンチャーの資金調達方法のオプションをきちんと理解し、状況に対応しながら使い分けてゆくことは経営者にとって重要なことですが、このことについて上手く纏めているなぁと思ったのが、ARPA-E Summitという米国政府エネルギー省のイベントでのMatthew Nordanの講演でした。ということで、その動画を下記に貼り付けておきます。

少し長いのですが、重要な要点は下記の2枚のスライドかなと思います。



そのうち纏めて書きたいですけど、今日はこの辺で。詳しくは、講演を直接ご覧ください↓



Wednesday, January 16, 2013

九大でのセミナー 1月28日(金)14時から

九州大学でのセミナーは、先日のモントリオールでのセミナーと似た内容ですが、もう少し専門家向けにするつもりです。こちらは国際会議なので、英語で行います。

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Ultra-thin Film Solid-Oxide Fuel Cell Technology Development: Status, Challenges, and Opportunities

Solid oxide fuel cell (SOFC) is one of the cleanest ways to convert chemical energy stored in fossil fuel into  electricity. SOFC offers over 50 % electrical efficiency with low pollutant emission and low noise, and it can be utilized in various applications including portable electronics, remote power, and combined heat and power unit for homes. However, the technology has been under development for many decades, but not yet seen large scale commercialization due to issues in cost and durability.

SiEnergy Systems is developing ultra-thin solid oxide fuel cell that offers dramatic cost reduction and reliability improvement. The use of ultra-thin films reduces the amount of materials required in creating fuel cells, including rare-earth materials, therefore significantly reducing the material cost of the fuel cell. The material cost constitutes more than 50% of the overall cost for SOFC today. Additionally, the reduced thickness leads to the enhanced ionic conductance across the electrolyte, and enables SOFC operation at 350-550 °C, which is substantially lower than operating temperature of conventional SOFCs that is at 750 °C or above. SOFC operating at this temperature range avoids the disadvantages of conventional SOFCs, such as slow start-up time, costly materials and bulky thermal insulation, while potentially taking advantages of high energy conversion efficiency.

In this talk, recent advancement in thin film solid oxide fuel cell research and development will be reviewed with particular emphasis on thin film electrode development and large-area cell demonstration. Progress towards stacking and system development will also be presented.
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こちらは、水素先端世界フォーラム2013の一環です。参加のお申し込みは、直接主催団体までお願いいたします。

リンク
水素先端世界フォーラム2013
参加申し込み
当日のスケジュール


東大でのセミナー 2月1日(金)18時から

帰国時に東京大学に立ち寄らせて頂くことになりました。以下、詳細です。

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米国におけるクリーンテックベンチャーの動向と今後の課題
~ハーバード大学発ベンチャーでの実体験を基に~
(米国法人)サイエナジーシステム社 土谷 大

2000年代中頃に大きなブームを起こした米国のクリーンテックベンチャー(環境・エネルギー分野のベンチャー)だが、様々な要因が重なりここ数年は大幅な縮小傾向にある。とりわけ、萌芽期の技術への投資が極端に減少してきており、今後この業界が発展してゆく上での大きな課題となっている。

本セミナーでは、ハーバード大学発クリーンテックベンチャー(燃料電池)の立ち上げに携わってきた経験を踏まえながら、米国におけるクリーンテックベンチャーを取り巻くビジネス環境とその動向、大学発ベンチャーを立ち上げる面白さと難しさについて情報を共有し、日本でクリーンテックベンチャーを育成する戦略や課題について参加者と議論を行う。

プログラム(予定)
18:00-18:30 米国におけるクリーンテックベンチャーを取り巻くビジネス環境。
18:30-19:00 質疑応答、討論。
19:00-19:30 大学発材料ベンチャー立ち上げの難しさと面白さ。
19:30-20:00 質疑応答、討論

講師プロフィール
土谷 大(つちや まさる)
2005年慶應義塾大学理工学部卒。2009年ハーバード大学大学院から博士号取得(応用物理・材料科学)。博士号取得後クリーンテックの新技術(薄膜燃料電池)を商業化する会社を共同創業者として2011年に大学から独立させ、現在は商業化へ向け研究開発と会社運営全般の責任者を務める。2011年4月より九州大学水素国際研究センター客員准教授を兼任。
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参加のお申し込みは、直接東京大学イノベーション政策研究センター宛てにお願いいたします。

リンク
イノベーション政策研究会 第 33 回セミナー
東京大学イノベーション政策研究センター

Saturday, January 12, 2013

日本の起業環境に明るい兆し?

ここ2-3年ほど、我々の世代の日本の若手の意識(特に35歳以下の世代)は昔の大企業、系列思考から変わってきているなぁと思うことが多いのですが、それが色々なところで取り上げられるようになってきました。先ほど投稿したForbesの記事も、少しずつ改善の兆しが見えてきていることを書いていましたし、個人的には(他国と比較して状況はまだまだ悪いものの)かなり未来は明るいと思っています(というよりより、明るくしなければならないと思っています。)この傾向について書いているNY TimesとBBCの記事をシェアしておきます。

NY Times: Japan’s New Tech Generation
BBC: Japan: Entrepreneurs spur out-of-the-box thinking

Forbesに日本の起業事情に関する良記事。

アメリカの新聞や雑誌が日本のビジネスについて書くことは極めて少なくなってきましたが、Forbesの記事が今の日本の課題を指摘するという意味で良記事でしたので共有いたします。以前の投稿にも書きましたが、ベンチャー育成が重要な理由は国の成長の基幹になるからです。グローバル競争が激しく日本の相対的な地位が低下する中、大企業が永遠に育ち続けるということはありませんので、定期的なリストラは避けられません。一方で、新産業を育て雇用を増やすベンチャー起業は国の雇用を増やし経済を活性化させる役割を果たします。これが上手く機能しないと経済に停滞感を感じるようになるわけですが、日本の場合は1996年以降310万の仕事が大企業から失われ、120万の雇用がスタートアップで生まれました。従って、スキルのマッチングなどを除いても190万の仕事が日本から純粋になくなったことになります。

原因は複合的で資金原因等を指摘する人も多くいますが、私は人材育成が根本原因だと思います。大学の先輩や同級生を見たときに、もっと「かっこいい」ロールモデルが増えないと駄目だと思いますし、大企業の系統だったトレーニングや豊富なリソースがなくても逞しく成長できるだけの強いメンタルとスキルを持っている人材が増えなくてはいけません。そういう人材は、グローバルでも活躍できると思いますので、グローバル人材育成にもつながります。

リンク
Forbes:The Entrepreneurship Vacuum in Japan: Why It Matters and How to Address It

Friday, January 11, 2013

クリーンテックへの投資が再び落ちる。


どうもソリンドラの倒産以降(2011年9月)、クリーンテックベンチャーを取り巻く環境は極めて悪いのですが、それが顕著に現れたのが投資額の落ちです。San Jose Mercuryの記事にあったグラフをコピーしておきます。これも、そのうち纏めて書きたいと思いますが、状況は非常に悪いです。Tech ReviewChristian Science Monitorの記事も纏まっていたので、リンクを張っておきます。中でもTech Reviewのグラフとか見ていると「おー、ソーラーはバブルだったのですな」と気づきます。

Wednesday, January 9, 2013

携帯燃料電池がCESで初お目見え。

Nectar

MITのベンチャーでKPCB(ベンチャーキャピタルの草分け)から投資を受けているLilliputian Systemsが今年のCES(家電業界最大の祭典)で携帯燃料電池をお披露目しました。(記事へのリンク)まずは、この難しい技術をここまで持っていったことを讃えたいなと思います!彼らのアイディアは、MITのMTL(マイクロ技術研究所)で当初開発されたもので「マイクロ化学プラントを作って、小型で大容量の電池を作る」というコンセプトで生まれました。携帯ライターの燃料(ブタン)をシリコンで作った改質器に入れて水素にして、それをシリコンで出来た燃料電池に供給して発電しています。ちなみに、我々の開発している技術はこの次世代版で、彼らの構造より製造コストを抑えられるところに特徴があります。約300ドルで本体を発売し、10ドルで燃料カートリッジを販売するとのこと。東芝MTIMedisと多くの会社が世の中を騒がせては失敗してきた外付け燃料電池の分野でどこまで勝負できるか、ベンチャー企業としてどういう出口戦略で挑むのか、非常に興味があります。この分野の競合製品はアクアフェアリー(日東電工スピンオフ)とHorizonあたりでしょうか。ちなみに、アクアフェアリーは水(H2O)が金属を酸化するときに酸素が失われて水素が発生する機構を使って水素燃料を作っています。Horizonは水素貯蔵合金に蓄えられた水素を直接供給しています。