Friday, January 29, 2016

大学発ベンチャーに投資する際、チェックするポイント

大学発ベンチャーを立ち上げる際、デューデリをする際は下記のような点を見ていました。大学発ベンチャー熱が日本でも少し高まっているので、ノウハウ供与も含めて書いてみます。あまり纏まった書き方はしていないのですが、何となく雰囲気は掴んで頂けるのではないか!と思っております。

1.技術面

  • 技術が他の先端技術と比較して、どれほどの優位性があるか
  • 具体的に、どのような点が有利なのか。また、消費者にとってそれは重要な点かどうか。
  • 技術の成熟度(TRL)。データを取った条件なども含めて検討。
  • 技術リスク。

2.マーケット

  • マーケットの規模およびセグメンテーション。需要変化のフレキシビリティ。
  • 実用化までかかる時間。製造コストとマーケットが払う販売価格。

3.実行面

  • チーム。経営陣や科学者、技術者の技量、人物像、フィット。協調性、コミュニケーション。
  • 事業化に必要なリソース(投資費用、設備装置、規制、認可、サプライチェーン、販売チャネル。)
  • 技術移転の容易さ。


4.特許、ライセンスの条項

  • 特許に出来るかどうか。クレームの範囲。特許出願国。
  • 自由に事業できるための調査(FTO調査)。実用化に必要な特許の数。
  • ディールの魅力度。先に払う値段、将来的に払う値段(ロイヤリティー)
この条件を全て満たして、大学発ベンチャーが誕生する確率は私の会社では0,1%程度です。5,000の案件が持ち込まれて、4から5社くらい年間作られる感覚です。5,000のうち、本当に面白そうなのは100件くらいで、かなり精査してみてゆく案件は25件くらいかなと思います。

Wednesday, December 23, 2015

大阪大学での講義資料

大阪大学超域イノベーション博士課程で講演した際の資料です。少数精鋭で「強い」博士課程学生を育てようという試みは大変面白いと思いました。プログラムの成功を祈念しております!

Sunday, March 22, 2015

EDGEプログラム、ボストン視察時の資料

先日、文部科学省の起業家育成プログラム(グローバルアントレプレナー育成促進事業、EDGEプログラム)の参加校教員、学生の皆様に講演した際の資料をアップいたしました。簡単に起業の重要性や米国の起業に関わる現状について纏めてお話しました。


九州大学での講義資料(アントレプレナーシップセミナー)

遅ればせながらですが、先日九州大学のアントレプレナーシップ・セミナーで、佐々木一成教授からお声掛け頂き、15分ほどお話させて頂いた内容のスライドをアップいたしました。エネルギーデバイスのベンチャーを立ち上げる上での面白さや苦労についてお話させて頂いた次第です。

Saturday, April 27, 2013

米国における起業文化の地域によるバラツキ。

最近ブログを書けていないのですが、「アメリカ=起業文化」ではなく、「シリコンバレー、ボストン、NYC=起業文化が根付いている」、という面白いデータが出ていたので共有します。やはり投資額はシリコンバレーが圧倒的で、これにボストンとNYCを加えると全米のベンチャー投資額のうち7割以上になります。元記事はこちらから(→リンク)。

Richard Florida:

http://boss.blogs.nytimes.com/2013/04/26/what-it-takes-to-create-a-start-up-community/

Sunday, March 10, 2013

原子力×イノベーション

原子力分野へのベンチャー投資が(予想通り)福島以降大幅に減っているという結果が最近出ました。(出典:Cleantech Group)

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もともと参入障壁の高さから案件は少なかった分野で、毎年の投資額推移も全体像を捉えているというより数社の活動に影響されているだけという状況ですが、「原子力ルネサンス」を提唱して大幅に伸びるかと思われた分野が少し躓いた形に見えます。フクシマ以前から建設コストの増大や天然ガス価格の低下などで投資熱が少し冷めかけて始めていましたので、原子力分野への投資額低下は長期トレンドとして続くかもしれません。

Saturday, February 9, 2013

東大イノベーション政策研究センターでの発表資料

2月1日、東大イノベーション政策研究センターのセミナーでクリーンテックの現状についてお話させて頂きましたが、その際の資料をシェアさせて頂きます。多くの方に参加いただき、私にとりましても非常に楽しい機会でした。

要点としては下記のとおりです。

1.
クリーンテック投資は2006-2008年のバブル期をピークに減少傾向にある。ソリンドラの倒産、A123の中国企業による買収後、状況はより一層厳しくなってきている。

2.
現在の投資はシリーズC以降(開発後期)が多く、シード期(開発初期)のものは激減している。クリーンテック業界が今後成長してゆく上で、初期技術への投資が減っていることが大きな課題になっている。

3.
クリーンテック業界は新たなモデルを模索しているように見える。ドットコム、ソーシャルメディア型の「ベンチャー投資→上場」というパターンは成功しづらい。一方で、人口増加と資源枯渇はグローバルな長期トレンドであり、クリーンテックへの需要は増えてゆく。早い段階で大企業と提携しながら会社を発展させるなど、長期投資の枠作りが必要になってきているのではないか。

4.
日本で雇用を生み出すクリーンテックベンチャーを生み出すにはどうしたら良いか。明確な答えはないが、徐々に生態系を作り上げてゆくことが重要と考えられる。